お宮参りには流れがある?お宮参りの作法や服装についても詳しく解説

この記事では、お宮参りの流れについて解説しています。また、お宮参りにおける作法や、赤ちゃん、両親や祖父母の服装についても解説しています。

大半の生まれたばかりの赤ちゃんにとって、初めてのイベントはお宮参りです。しかし、お宮参りは身近でないため、どのような流れで行われるのかや、どんな服装で行くべきなのかなど、知られていないことも多いです。そこで今回は、お宮参りの流れや服装などについて詳しく解説していきます。

お宮参りの日取り

まず、お宮参りの日取りについてですが一般的に
・男の子であれば「生後31日~32日目」
・女の子であれば「生後32日~33日目」
の参拝が望ましいとされています。

この日取りや、お宮参りの流れについては「地域や家族によって特有の習わしがある」というケースも見られますので、事前に確認しましょう。また、日取りについては厳密なものでないため、家族の都合や母子の体調を優先してください。

お宮参りの流れ

お宮参りの流れとしては
1, 神社への参拝
2, スタジオなどでの記念撮影
3, 家族そろっての会食やあいさつ回り
以上の流れが主流です。1つずつ解説していきます。

1,神社への参拝

流れ1つ目は神社への参拝です。神社へ参拝する場合には
・お賽銭をしてお祈りをするだけのケース
・ご祈祷をしてもらうケース
以上の2パターンがあります。

お賽銭をしてお祈りをするだけのケースは、初詣などと同様です。そのため
1, お賽銭を入れる
2, 鈴を鳴らす
3, 2礼、2拍手、1礼
という流れで行います。

一方、ご祈祷をしてもらうケースでは多くの場合「事前連絡」が必要となります。神社によっては当日の予約が不可能であったり、希望日が予約でいっぱいであったりするため、早めの連絡をおすすめします。

お宮参りで祈祷を受ける場合には
・初穂料(はつほりょう)
・玉串料(たまぐしりょう)
などと呼ばれる祈祷料がかかります。

この祈祷料は、平均5000円~1万円ほどとなります。白い封筒や祝儀袋に入れ、渡すことが多いです。表書きについてですが、上段に「御初穂料」、「御玉串料」のどちらかを記載し、下段には「赤ちゃんの姓名」を記載してください。

また、祈祷の際には拝殿の中に入りますが、祈祷自体に15~30分程度かかるため、あらかじめオムツ替えや授乳を済ませておくと良いです。

(※2021年現在では、新型感染症拡大防止措置の関係で、拝殿の中へ入れる人数が限られているケースもあります。そのため、ご家族総出で行かれる場合には、事前に拝殿へ入れる人数の確認を行いましょう。)

2,スタジオなどでの記念撮影

お宮参りの流れ2つ目は記念撮影です。近年、お宮参りでは記念撮影が定番となっています。この記念撮影は
・フォトスタジオで撮影する
・出張カメラマンに依頼する
以上のどちらかが主流です。

フォトスタジオで撮影する場合には、衣装が無料でレンタルできることもあります。そのため、撮影プランがお得であり、最も多く選ばれている方法です。また、神社内に写真館がある場合もあるため、調べてみることをおすすめします。

出張カメラマンに依頼する場合には
・フォトスタジオのプランに含まれているケース
・個人のカメラマンにSNSなどを通じて依頼するケース
以上の2パターンが主流です。自然体で撮影ができると近年人気となっています。

また、神社で撮影する場合
・撮影不可となっているエリア
・撮影不可である物
などもあるため、トラブルにならないよう事前に確認しておきましょう。

この記念撮影は、当日に行われることもありますが、多くの場合後日に行われます。理由は、赤ちゃんや産後のお母さんの体調に触らないよう配慮するためです。せっかくの祝い事ですので体調は万全にしましょう。

3,家族そろっての会食やあいさつ回り

お宮参りの流れ3つ目は家族そろっての会食やあいさつ回りです。近年、お宮参りの後には「両家族の親戚同士で会食をする」というのが一般的になりつつあります。また、少し遠い親戚にも挨拶をしに行く場合があり、地域によってはご近所に挨拶することもあります。

地域や家族のしきたりがある場合も存在するため注意してください。もし会食となった場合には母子の体力的な問題を念頭に置いて、日にちの調整をしましょう。

お宮参りの服装

ここでは
・赤ちゃんの服装
・両親の服装
・祖父母の服装
以上3つを解説していきます。

赤ちゃんの服装

お宮参りの際に赤ちゃんに着せる服装は、基本的に「白羽二重(しろはぶたえ)の内着に祝い着を羽織った和装」です。しかし、近年では
・ベビードレス
・カバーオール
といった着衣の上に祝い着という服装が主流となっています。また、地域によって祝い着の結び目にお守りをつける場合もあります。

祝い着のデザインにもいろいろあり、男の子の場合には「兜や虎」など強いイメージが好まれ、反対に女の子の場合には「蝶や鈴」などの華やかなイメージが好まれます。近年では特に購入よりレンタルが多く、フォトスタジオなどで借りることができます。また、洋装の服装もあるため、赤ちゃんに似合うものを着せてあげてください。

両親の服装

両親の服装には特に決まりが存在せず、赤ちゃんに合わせることがほとんどです。そのため、可能な限りフォーマルな服装を選ぶのがおすすめです。一番多いのはやはりスーツですが、色にも特に規定がないためダークスーツなども選ばれています。和装の場合にはレンタルか購入か、ご家族で検討してみてください。

祖父母の服装

祖父母の服装にも両親同様規定はありません。しかし、注意点が1点あります。それが家族内で服装の格があっていないことがある点です。例えば、赤ちゃんが和装の場合、祖父母は無地の物や訪問着などあまり派手でない和服が好まれます。また、赤ちゃんの両親が略礼装であった場合には、祖父母も略礼装が好まれます。

こうした服装の格が合わないと、撮影が浮ついてしまったり、できた写真に違和感を覚えたりする可能性もあります。そのため、格の高いものを着るというより、格を合わせることに意識を向けるようにしましょう。特に父方、母方両家の祖父母がそろう場合には、服装の格をそろえてください。

まとめ

お宮参りにおける流れや、服装についてはお分かりいただけたでしょうか。もしも困った場合には、流れは神社に、服装はフォトスタジオに問い合わせれば教えてもらえますので、活用してみてください。